司法書士とはどんな資格?
2020年02月24日
こんにちは!TAISHIN THSです!
今回は、不動産業の取引で毎回必ず関わる司法書士という業務についてです。
非常に難しい資格という印象がありますが実際のところ、その業務の内容、難易度、収入はどうなのでしょうか?
司法書士の業務
司法書士は、土地や建物に関するさまざまな権利の登記手続を代行します。
不動産の登記とは、
不動産に関する所有権や抵当権などの権利を外に知らせること(公示すること)で、その不動産の所有者を示したり、ローンの貸付をした金融機関が権利設定を確保したりします。
公示は、登記所に記録するという方法でなされま。登記所ではその記録の証明書等を請求し、その証明書等で、記録の内容を確認出来ます。
その不動産の所有者を明らかにするために、登記手続がなくてはならないものです。所有権を主張するには、登記に記録があることが非常に重要です。
・所有権移転登記(土地の売買、贈与、相続、遺言書による移転)
・所有権保存登記(新しく建物を建てたとき)
・抵当権設定登記(住宅ローンを借りた時)
・抵当権抹消登記(住宅ローンが払い終わった時)
・会社、法人の登記
・訴状や申立書、告訴状などの書類作成
・簡易裁判所における訴訟の代理・裁判外の和解の代理(請求額が140万円までのもの)
・帰化の手続き
・成年後見
などが司法書士の主な業務です。
よくコマーシャルでも見かける、過払金請求を得意とする司法書士もいます。
司法書士難易度
司法書士試験は、一次の筆記試験と二次の口述試験から構成されています。
筆記試験は午前の部と午後の部に分けられていて、午前の部は択一式(35問)、午後の部は択一式(35問)と記述式(2問)となっています。
午前の部(2時間)午後の部(3時間)
択一式問題択一式問題記述式問題
・憲法3問・民事訴訟法5問・不動産登記1問
・民法20問・民事保全法1問・商業登記1問
・刑法3問・民事執行法1問
・会社法(商法)9問・司法書士法1問
・供託法3問
・不動産登記法16問
・商業登記法8問
一次試験の筆記試験が難関です。合格率は約3%です。
二次の口述は落とすためではないとのことです。
司法書士は非常に難易度が高い試験ですが、暗記がメインになるため、努力によって報われることも多いと言われています。
司法書士の収入は?
司法書士の平均年収は、開業司法書士で400〜500万。
中には2000万を超える年収の司法書士もいるようですが、勤務する地方でも差があります。
ただ、平均がどうとかで、稼げる資格かどうかを決めることは出来ません。顧客開拓などの努力でも大きな違いがあります。
将来性はメインの業務である登記業務は減少傾向にあるようですが、国際化に伴う帰化申請や、高齢化に伴う相続に対する業務のニーズは増える傾向にあると言われています。
まとめ
司法書士になるための試験は難易度が高く、業務についても非常に複雑な案件を扱う事も多いので、資格を取得してもある程度経験を積むための下積みの期間が必要です。
しかし、経験を積み開業するようになれば、年収2000万以上の司法書士を目指すのも可能だと思います。
今回はこの辺で失礼します!
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