人気の事故物件とはどんなものでしょうか?
2020年04月18日
こんにちは!TAISHIN THSです!
事故物件といいますと、
なんとなく、ネットやテレビでも
恐怖の対象として恐れられたり、
心霊スポットのような捉えられ方をされますが、
普通に物件として探されている方もいますし
売りに出している不動産業者もいます。
普通の不動産物件同様、
需要があれば買う方いるものです。
訳あり物件は、定義づけが様々なことも
心理的瑕疵、事故物件、訳あり物件
などと呼び方はそれぞれですが、
訳あり物件と一言でいっても
かなり幅広い定義があります。
それこそ、
接道義務を満たさないなど、
再建築不可の物件も訳ありと言えば訳ありですし、
訳あり物件の中に、事故物件も含まれる事になります.
私たち太真興産THSでは
・自殺や他殺
・火災などによる事故死
・人が亡くなっていなくともそれに近い事実があるような物件
こういった物件を【事故物件】と、定義づけするようにしています。
実際に事故物件に関してご相談いただくこともあります。
事故物件以外の訳あり物件
あくまで私たち(TAISHIN THS基準)での判断ですが、
事故物件として扱わない訳あり物件は、
こんな感じです。
その他の訳あり物件の例
■近所に反社会的勢力の事務所がある。
■目の前に墓場火葬場がある。
■その他心理的な抵抗を感じる施設が近所にある。
■マンションの共有部分で、自殺、殺人などの事件や事故があった。
■接道義務(接道が2m未満)を満たしていない、建築基準法を満たしていないなどで再建築不可の物件。
■災害により家の一部または半分以上に被害がある。
■住宅として、居住する事、使用することが困難な欠陥住宅。
事故物件と同様に、
不動産価値を判断するのが難しい事案
がある物件は訳あり物件ということになります。
一般的には、心理的瑕疵物件
となるものも含まれるかと思いますが、
・自殺や他殺
・火災などによる事故死、
・人が亡くなっていなくともそれに近い事実がある物件
以外は、私たちは
【訳あり物件】として、
【事故物件】とは区別することにしています。
特に事故物件は、デリケートで複雑な案件が多いためです。
事実、物件として表に出ることも少ないと思います。
ただ、今はネットの時代ですし、
ネットで検索すれば結構誰もに知られている
有名な事故物件公開サイトなどもあり、
物件として公開はされていなかったとしても、
事故物件の情報としては誰もに知られている。
という場合がほとんどだと思います。
しかし、不幸な出来事があり、
所有する資産が事故物件になってしまったとしても
所有者さんの大切な資産であることに変わりはないわけです。
所有者さんにも、新しく買われる方にも、
出来るだけ良いかたちでマッチングさえできれば、
別に、事故物件を販売することが悪いわけではありませんし。
あえて事故物件を探す人も・・・・
怖いもの見たさで事故物件をサイトで検索したり、
少しでも価格が安い住宅があると
「何かいわくつきの物件なんですか?」
と心配する人がいる一方で、
事故物件であることを全く気にせずに買われる方
あえて事故物件を探しておられる方も実際にいます。
それくらい人の価値観、考え方は多様なのです。
隠すことは法に触れる
不動産業者は、物件に関して心理的瑕疵などがあれば、
全て告知する義務があります。
業者が事故があることを知っていれば、
必ずその事実を買う側にも伝えなければなりません。
それはたとえ
過去に心理的瑕疵に繋がる内容の事故があり
転売された物件だったとしても、
告知する義務は免れません。
知っているならば、売主側は必ずその事実を
伝えなければならないわけです。
なので、事故物件であることを
隠して販売する。
などという事はまずありえません。
不動産業者も、
事故物件は事故物件である
と説明してからお客様を案内するわけですし、
騙されて事故物件を買わされてしまう
という可能性はまったくない。
とまでは言いませんが(なかには悪徳業者もいるかもしれません)
今では、ほぼそういうことはほぼないと思います。
そういうことをすること自体
業者が自分たちの首を絞めることになりますから。
通常、運営の許可を受けた
まともな不動産業者が
事故物件を普通の住宅として販売したりはしません。
事故物件を取り扱うことを嫌がる業者も多いくらいです。
人気がないわけではない事故物件
業者も扱いたがらないことも多い事故物件。
それでも何故、積極的に事故物件を探す方がいたり、
何年も心理的瑕疵があった家に住み続ける人がいるのでしょうか?
その理由は、
見方を変えれば
事故物件は、ありえないほどのお買得物件になる事もあるからです。
実際に人気の事故物件とは
神奈川県座間市のアパートで、
男女9人の遺体が発見される
という事件があったのをご存知でしょうか?
悲惨な猟奇的事件があったにも拘らず、
そのアパートからの退去者はゼロだったそうです。
それどころか、
「出ていかなければいけないんですか?」
「住んでいたいんですけど解体してしまうんですか?」
などの問い合わせが多くあったといいます。
所有者さんに同情する声もあり、
このアパートの所有者さんも非常に勇気づけられた。
と聞いています。
このアパートは、駅からも近いうえ、
家賃も非常に安かったのが理由です。
事故があった住宅は、
全て特殊なクリーニングが施され、
完全にリフォームされてから売りに出されます。
当然ながら見た目はピカピカで、
事故があったことなんてまったくわかりません。
もしも、駅が近いなどロケーションも整えば、
売り出し価格が通常よりも安いために多くの引き合いがあり、
結局は普通の中古住宅と
それ程変わらない価格で売れてしまう事もあります。
交通至便であるとか、
家賃や価格が安い
物件が気に入っている
場所、環境が気に入っている
など理由は様々ですが、
物件の心理的瑕疵を承知の上で住みたい、
あるいは買いたい。
と、欲しがる人、住みたがる人は必ずいます。
「最初は怖い気がしたけど、
住んでいる間に全く気にならなくなった。」
という人も近頃は非常に多いのです。
それくらい、人の価値観は多様化しています。
たとえ事故物件だとしても、
不動産は需要と供給です。
需要があれば必ず買い手は見つかります。
価格判断が難しい。
しかし、
相場があてにならないため買取査定も難しく、
販売価格がはっきりしない事故物件です。
所有者さんもさっさと売ってしまいたいと思うこともあり、
買い取る業者もリフォームやクリーニングの関係上、
どうしても買い取り価格は安くなってしまいがちです。
業者側も、事故物件の販売経験がないと、
正直言って買取価格を出すのは難しいと思います。
例えば、
事故物件のような所有者さんが早く手放したいにもかかわらず、
査定が難しい物件は、通常の物件買取以外にもこんな提案をします。
買い取りから売却までにかかる費用を按分し、
予め所有者さんと取り決めを交わした割合に応じて、
物件売却後に利益を還元するという方法をとることもあります。
安い買取価格を提示するだけだと、
売主さんが損をするばかりですし、
たとえ少しでも可能ならば、売主さん側にも
利益を戻すことも考えないとダメだと思います。
事故物件も大切な資産であることに変わりはないわけですし。
まとめ
事故物件は恐怖の対象であるだけではなく、
不動産物件として、
物件自体に瑕疵があるわけではないということが多いです。
まったく気にならないのであれば、
不動産を安く買うことができる、一つの選択肢であるとも言えます。